スプーン・パッティング
近ごろ、毛穴の開きが気になるという声をよく耳にします。毛穴の開きをほうっておくと、たるみにもつながってしまいます。なぜ、毛穴が開いてしまうのでしょうか。
もともと毛穴には、自分で開いたり閉じたりする機能が備わっているのですが、そのスイッチとなるのは、温度差などの刺激。ところが、エアコンなどの普及により、夏でも冬でも快適な温度に保たれている現代では、毛穴が自分で開閉する機会が極端に減っているのです。そのせいで毛穴は開きっぱなしになってしまい、このゆるみが進行すると広がった毛穴どうしがくっつき合い、帯状になってしまうことも。これが老け肌を強調する、たるみや肌のくすみにもつながります。
こうした老け肌に陥らないための方法として最適なのが、スプーン・パッティング。冷やしたスプーンで、肌をパタパタと軽くたたくだけという、たいへん簡単な方法ですが、その効果は抜群です。まず、冷やしたスプーンによる温度差の刺激によって、毛穴はキュッと閉じて引き締まります。そうすると肌に透明感が出て、顔そのものも引き締まり、小顔効果も期待できるのです。
たたいて、肌の老廃物を一掃し、顔のたるみを引き上げる
さらに、″たたく″という刺激が加わることも肌の若返り効果大。たたくと、肌の毛細血管が一度収縮した反動で勢いよく動き出し、血流がよくなるのです。また、肌に張りめぐらされた毛細血管は、常にすべてが働いているわけではなく、休止しているものもあります。そこに刺激が加わることで、休止中だった毛細血管が再び活動し始めます。こうして肌そのものの活性が高まれば、停滞していた老廃物は運び去られ、肌はいつでも新鮮で若々しい状態に。シミやくすみ、シワも解消していきます。そして、ふだん使わない顔の筋肉も刺激できるので、気になる頬やフェイスラインのたるみも引き上げることができるのです。
スプーンを使って肌をたたけば、ほどよいカーブと重さで負担も少なく、適度な刺激を得ることができます。スプーン・パッティングは、たまにまとめてやるよりも、少しでも、毎日つづけるほうが効果的。その日の老廃物はその日のうちにリセットし、停滞させないというのが大切です。
やり方
毛穴がキュッ!たるみがアップ!
使うスプーンは普通のテーブルスプーンでOK。スナップをきかせて、軽くたたきましょう。パッティング後は、化粧水や乳液など、ふだんのスキンケアで仕上げてください。
たるみとりにパタパタケア。 洗顔後、冷やしたスプーンで、頬骨の下のやわらかい頬をパタパタ軽くたたく。ほんわりあたたかくなってくるまでパッティングして終了。
毛穴開きにはペタッとケア。
頬骨の上は、たたくと痛いので、ぺたぺたと、軽く押し当てるようにする。力はパタパタケアの1/3程度で。
首のシワにもパタパタケア。 年齢があらわれる首も、パタパタとまんべんなくスプーンで軽くたたく。たるみがでやすいあごの下も忘れずに。
3つのポイント
1. よく冷やす 氷水を入れたコップにスプーンをしばらくつける。冷蔵庫に入れておいても○
2. 丸いカーブで
スプーンの丸いほうのカーブを利用すると、絶妙なカーブが肌にフィットする
3. 端を持つ
スプーンの柄のできるだけ端を持ち、手くびのスナップをきかせて軽くたたく