カフェインによる脂肪燃焼効果と、運動効果を上げる為の摂り方
カフェインの意外な効果と運動能力を高める適量とは??
マクマスター大学病院のマーク・ターノポロスキー氏曰く、エクササイズやトレーニングをする15分前に200mgのカフェイン、(約354mlのコーヒーか946mlの紅茶など)を摂取すると、脳の伝達物質から発射される、痛みという刺激を体に感じさせようとするシグナルを鈍くさせるらしいです。ということは、体が痛みに鈍くなる傾向があるという事です。
その効果は5時間継続しますが、効果が出る、出ないは摂取するカフェインの量によるとの事。では、大量のカフェインを摂取してもっと高い効果を得よう!と思ってしまいがちですが、実際は効果が現れないだけではなく、心身を不安にさせたり体に震えを感じさせたりします。なので、200mg以上のカフェインを摂取すると効果が現れにくいとの事です。
それと体内にカフェインが吸収されるのには15分かかるので、効果が見られるのは15分後という事になるようですね。
もう一つ興味深いのは、エクササイズや運動の種類によって、このカフェインの効果が違ってくるという事です。
カフェインの摂取による効果が出やすい運動競技
例えば、自転車の競技、走る競技、クロスカントリースキーの競技など長時間に渡って行われる競技の選手には、あまりその効果が見られなかったそうです。見られたとしても、あまり大きな変化はなく、1.5%—4%程度の持久力の増加しか確認できなかったとの事です。
しかし、レスリングの練習で行うようなバービー運動を50回したり、ハーフマラソンでインパクトがある走りを見せたりするなど、瞬発力が必要になる競技では、カフェインの効果がもっとも見られるようです。
というのは、カフェインは力となって働く筋肉の性質作りの素となるカルシウムを筋肉からより多く作り出されるようにする働きがあります。なので、エクササイズ前にカフェインを取ると、“エネルギーがあれば、何でもできる”ような感覚になります。しかし、その感覚によって競技を続けられるのは通常の時間にプラス数秒の程度なので、瞬発力を使う競技には最適ということのようですね。
イギリスの研究者によると、エクササイズをする人に実際にはカフェインが入っていない薬を飲ませたところ、カフェインを摂取したと思い込んだその人は通常より3%程度長くエクササイズが出来たとの事で、“カフェインを摂る”と言う感覚も運動能力に影響するとの事。
これはカフェインに限らずどの薬や、サプリメントにも言えることですが、いわゆるプラシーボ効果といったものですね。
ですがカフェインには実際に痛みを少し鈍くする効果と、筋肉の力の発揮に関わるカルシウムを筋肉からより多く作り出されるということも実際にあるので、もちろんこういった「思い込みの力」だけではないと思います。
カフェインに脱水作用はあるのか??
また、カフェインを摂る事で、体を脱水状態に近づけてしまうとよく思われがちですが、お水を取る時と変わらず、水分補給の作用があるとの事です。しかし、カフェインの取り過ぎは体に良くなく、動悸や腹痛など、エクササイズやトレーニングの妨げになる症状が現れるので適量に取るようにしたほうが良いとのです。
エクササイズの途中にトイレが近くなったら困るとの事で、カフェイン、コーヒーを取らないようにする人が多いかと思いますが、カフェインを取る事も運動能力を上げる1つの方法だという事なのです。しかしカフェインの量、またエクササイズの内容にもよるので、見極めて、最適な場合に活用するとよいでしょう。
カフェインによる運動効果を上げるための条件のまとめ
カフェインはお茶などでも摂取できますし、サプリメントでも1粒100mg、200mgと摂取できるものもあります。
しかし前述したようにカフェインの取り過ぎは心身にマイナスな症状を起こしやすいということなので、適量を心掛けましょう!
タイミングを気にしないで何気にコーヒーを飲んでカフェインを摂っていたりしている場合があるかもしれませんが、もし運動能力を少しでも上げたい場合は、最適なタイミングまた場面でカフェインを摂取したら、運動能力を上げてくれる助けになってくれるかもしれませんね!