リバウンドと基礎代謝の関係
何もしなくても消費されるカロリーが「基礎代謝」です。これは普通、体重が多いほど増える仕組みいなっています。ダイエット中はカロリー制限やホメオスタシスの働きも手伝い、どうしても基礎代謝が低下しがち。
基礎代謝が低下した状態で体重が減らなくなるのが「停滞期」です。この低下した状態のままダイエットを諦めてしまうと、カロリーオーバーが起きリバウンドにつながってしまうのです。
ダイエット中は、摂取カロリーを減らすのと同時に消費カロリーをアップさせることがポイントになります。ホメオスタシスの働きで基礎代謝がセーブされても、運動を続けることで徐々に上がり、リバウンドしづらくなります。
ダイエットにおける筋肉の特徴と運動の関係
1日の消費カロリーの70%が基礎代謝と言われていますが、基礎代謝のうち筋肉が占める割合は20%ほど。残りの80%は内蔵や脳といった臓器が使用しています。
運動のメリットは「体温アップ・体力アップ・血行促進」の3つ。筋肉がしっかり動いて体温を上昇させることで、内蔵などの活動が活発になり基礎代謝がアップします。
また、血行が良くなるとむくみやコリなどが解消。ダイエットの邪魔になる老廃物も排出されやすくなります。筋肉そのものの基礎代謝量よりも、運動が生む体温や血行促進効果のほうが、ダイエットにはより重要です。
一方、筋肉は使い続けないと弱り、脂肪よりも先に体内で消費されるエネルギー源ともなります。運動をしないままダイエットをすると筋肉だけが減り、脂肪が残ったままになります。その上で再び摂取カロリーが増えると急激なリバウンドを招きやすいのです。
有酸素運動+ストレッチでリバウンド防止
有酸素運動がダイエットに有効なのは、肺から酸素を取り込んで行う「内臓を使った運動」だからとも言えます。肺と体の筋肉を同時に使うことで、消費カロリーと基礎代謝が上がるのです。
ウォーキング、ランニング、足踏み運動など、自分に合った運動でしっかりカロリーを消費するクセをつければ、リバウンド知らずの痩せ体質になれます。
もう一つ有効なのがストレッチ。ストレッチすることで筋肉が伸び縮みし、体のバランスが取れます。むくみや筋肉痛が軽くなるのはもちろん、体の歪みを改善することで血行や内臓の働きもよくなり、基礎代謝がアップ。リバウンドにつながるボトルネックを取り除けるのです。
運動することは体全体の基礎代謝を上げ、リバウンド予防になります。まずは「体を動かすクセ」「運動習慣」をつけるところからはじめましょう。